アルコールの代謝について【本質】

以前下記のような質問を受けました。

 

『調子が良く、アルコールを断っている時は、汗がサラリとしていて、塩辛さも少ない。

反対に調子悪い時、深酒した時は、汗がベト付き、塩辛い。匂いも強い。』

では一つ一つ説明していきましょう❗

 

アルコールとは身体にとって有害物質であり、その解毒をするために肝臓はせっせと働きます💦

 

詳しくは、アルコール→アルコール脱水素酵素→アセトアルデヒド→アセトアルデヒド脱水素酵素→酢酸→アセチルCoAの回路→水・二酸化炭素に分解して無毒化させます。

 

その過程を得ているからこそ二日酔いがなくなるわけです。

 

よくアルコールを抜くために運動をするといわれますが、アルコールは胃で20%、肝臓で70~80%ほど吸収され、90%は体内(肝臓)で代謝されています。

 

つまり、運動をして汗をかいたからアルコールが抜けた というのではありません😊

この場合、有酸素運動により血液循環量が増え、血中アルコール濃度を分解し易い環境が整ったといえるかもしれません。

 

飲酒した際に汗がベトつき塩辛いというのも事実ですが、汗がベトつくのも塩辛いのも臭うのも有害物質を排出しているからです。

 

お酒は利尿作用を高めてしまいます。しかも肝臓は解毒によりミネラルが不足します。

 

その結果、体内のナトリウム・カリウムが不足し、血漿(血液中)・細胞内浸透圧バランスが崩れてしまいます。

 

バランスが崩れている状態でお冷や飲んで体内水分量を増やすわけですから、低ナトリウム血症になりやすくなります。喉が渇いたり、辛いものが食べたくなったりするわけです。

 

大半はつまみなど塩分の高いものを沢山食べて飲んでするわけですから、もう浸透圧バランスはめちゃくちゃです💦つまり浮腫みの原因というわけです…。

 

お酒の時は、電解質バランスのとれた飲料を用意したり、オルニチンやタウリンやアルギニンがオススメです💡(どれもアルコール代謝の促進、アセトアルデヒドの分解を促進させるので二日酔いに効果的です)

 

 

一番わたくしが知っていただきたいのは、、

 

解毒により消耗するのはビタミン(ビタミンA・B群など)・ミネラル(カリウム・カルシウムなど)も不足するということです。

 

ビタミンやミネラルが不足するということは、それを肝臓に補充しようと食べ物以外の身体の組織から栄養素を奪うということです❗

 

当然、新陳代謝に有用なビタミンB群が不足するわけですから、新陳代謝のアセチルCoAの過程を阻害したり、赤血球増血にも影響します。ミネラルのカリウムやカルシウムが不足すると、神経伝達や骨や筋肉の形成にも影響します。

 

肝臓はアルコール代謝により肝グリコーゲンを消費します。飲酒後の運動は肝グリコーゲン不足により無酸素運動のパフォーマンスは低下します。

 

それはもとより、肝臓は解毒が最優先項目なので、他のことを後回しにしてしまいます❗

 

つまりは、飲酒時にとった栄養素の分解が遅くなる、もしくは分解されないということ❗

 

肝臓は解毒で大忙し💦中性脂肪は代謝されずに、そのまま脂肪細胞に蓄えられます❗

 

お酒にはタンパク質を分解する酵素があるので、せっかく摂取したプロテインは効果が激減します。また動物性タンパク質は腸内で異常発酵してアンモニアを生み出すので、飲酒時のアンモニアに腸内のアンモニアでダブルパンチです…。しかも運動後なら筋肉分解が盛んです。

 

また、肝臓は基礎代謝の27%あります❗

 

そして何よりも、肝臓の解毒にはアルコールの他にも優先しなければならないことがあります❗それは、不要な添加物の解毒です❗

 

つまり、アルコールは身体にとって様々な影響を与えるということです。

 

色気ソムリエ パーソナルトレーナー

 

 

LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です