よく耳にする心房細動という病名をご存知だと思うが、心房細動とは簡単にいうと脈拍が不規則になってしまう不整脈である。発症原因は心房細動起源か心房細動起室によるものに分類される。
本来、心臓は洞結節→房室結節→以下略(刺激伝導系)…というように心臓の中で電気信号が流れていて、 最初の洞結節の刺激により拍動を続けている。心臓の収縮に関わるイオンチャンネルについての説明は今回割合。
心臓はそれぞれ、右心房・右心室・左心房・左心室と呼ばれる部屋があり、身体全身に血液を送り出すのは左心室である。成人ならその血液量は6~7L/分といわれている。
心房細動になると脈拍が不規則になるため様々な合併症(洞不全症候群・血栓や脳梗塞)を発症するリスクが高くなる。脈拍も完全に不規則である。三大症状は「動悸」「息切れ」「めまい」である。
心房細動の方は合併疾患を持ち合わせている場合が多く、高血圧・糖尿病・脳梗塞など生活習慣病である。
心房細動治療の前にすることは、生活習慣を正すことで、合併疾患を治療しないと根本的に治癒することは不可能(薬漬けにされるだけ)。重度でない場合、まずは病院でなく生活習慣病を治すプロフェッショナルに相談することを推奨する。
話を戻す。実は心房細動の症状である頻脈の一つに「甲状腺機能亢進症」がある(過去日記に甲状腺機能亢進症の隠れた原因について記載している)。
この場合、心臓に原因があると疑っていても、『 隠れた原因 』は甲状腺機能亢進症ということである。つまり甲状腺ホルモンの精査が必要である。その反対もあるので、原因が甲状腺なのか心臓によるものかは精査していただきたい。
動悸・脈拍が速い方、心臓疾患と甲状腺を相互に関連させ、それ以上に生活習慣や外的・内的環境を改善することを推奨する。
色気ソムリエ 代表 法貴 博光