誰も知らない!カルシウム【本質】

今回も医学と栄養学を相互させた他にはないお話です。

 

 

骨を丈夫にしたい場合、ハッキリ申し上げて、カルシウムだけでは不十分です。

 

 

カルシウムは骨粗鬆症の予防だけでなく、結石の予防だったのです。

 

 

一つ一つ紐解いていきましょう。

 

 

まず腎臓結石とは、尿中のカルシウムとシュウ酸やリン酸などが何らかの原因により結晶化して結石になるもので、結石の部位の場所によって、腎臓結石・尿管結石・膀胱結石に分類されます。

 

 

特にシュウ酸はカルシウムと結合して結石を作りやすいので、リン酸カルシウム結晶よりシュウ酸カルシウムが多いと言われています。

 

 

対策として、ポイントは『 腸管内でカルシウムとシュウ酸を結合させ体外に便として排出すれば、尿中に移行するカルシウムやシュウ酸を少なくすることができます。』

 

 

つまり、 シュウ酸とカルシウムの尿中移行を抑制できれば、結石の予防に繋がります。

 

 

カルシウムが腸管内に少ない場合は、シュウ酸が体内に吸収された後、カルシウムを『骨』などから奪い腎臓・尿管・膀胱などの場所でシュウ酸カルシウム結晶となります。それが結石です。

 

 

上記の通り、実は『骨』からカルシウムを奪っているのです。

 

 

そうなると骨内のカルシウムはなくなりますし、シュウ酸が体内に増えることは、骨内がもろくなることを意味します。

 

 

結石の原因と骨粗鬆症の原因はここにも隠されていました。

 

 

日本人のカルシウム摂取不足だけが骨粗鬆症の原因になっているとはいえないです。

 

 

・現代社会でリン酸やシュウ酸の過剰摂取が骨粗鬆症を進行させているということに繋がります。

 

 

・高血圧・糖尿病・動脈硬化などによる腎機能障害によって、リン酸やシュウ酸の排出が妨げられた結果、結石に繋がります。

 

 

・腸管内のカルシウム不足が結石に繋がります。

 

 

これらのことから、適切なカルシウム摂取が結石の予防に繋がるわけです。

 

 

今の日本に骨粗鬆症が多い原因は生活習慣ないし食文化ともいえます。

 

 

現代の食事はリン酸の摂取過多であり、誤ったカルシウム摂取になっています。

 

 

昔の日本人は骨が丈夫でした。戦後西洋文化中心となり食生活が一変したことで、今の年配方はまだ骨が丈夫といえます。それでも年々骨粗鬆症は増加する一方です。

 

 

その様に考えると、現代の日本の食文化で育った子ども達は、既に骨粗鬆症かもしれません。低学年までに骨を丈夫にしないと、後で何をしようと骨を丈夫にすることは難しいです。小さいお子様は今のうちから正しい食をお勧めします。

 

 

今回はカルシウム不足が骨粗鬆症と結石を引き起こす原因になるご説明をさせていただきました。

 

 

最後に、実は『適切ではないカルシウムの摂取』は結石を引き起こします。

(また適切ではないカルシウムの摂取は骨粗鬆症を促進させます。理解し難いかもしれませんが、また機会があればご説明します。)

 

 

何故カルシウムの摂取がまた結石に?適切でないとは何?と思うかもしれません。

 

内容は、『適切ではないカルシウムの摂取は骨粗鬆症や結石を引き起こす』です。

 

 

 

カルシウムは沢山摂った方が良いんじゃないの?骨が歯が弱くなるわけないよ?

と思われる方が殆どだと思います。

 

 

 

それは間違いかもしれません。

 

 

 

厚生労働省「日本人の食事摂取基準」によれば、カルシウムの推定平均必要量は650mg、18歳以上の耐容上限量(過剰摂取で健康障害が生じる危険性がないと推定される最大限の量)は2500mlです。

 

 

 

つまりは過剰摂取で健康障害が生じる危険性がある可能性も否定できません。

 

 

 

実際2500mlを飲料する人はいないでしょう。日本人はカルシウム摂取量が低いともいわれています。カルシウムを沢山摂取しましょうと言われています。

 

 

 

しかし本当にそうなのでしょうか?

 

 

 

カルシウムは体内に吸収されにくい栄養素の一つですが、食品や食べ合わせによって吸収率が異なってきます。

 

 

 

特にカルシウム含有量の多い『液体』の食品は吸収率が高いです。

※食品名は記載しません。

 

 

 

問題は、『吸収率とカルシウム濃度』なのです。

 

 

 

骨はカルシウムの吸収と形成を繰り返し、そのうち99%がリンやマグネシウムと骨格や歯を形成し、カルシウムを貯蔵しているのは事実です。

 

 

 

しかし、血液中のカルシウム濃度は常に一定に保たれています。

 

 

 

全血液中の血漿は60%(血漿からフィブリノーゲンなど凝固因子を除いたものを血清という)、血清の90%は水分、血漿蛋白質(血清蛋白)は7%、残り3%は電解質やホルモンなどです。

 

 

 

その中で、『血清中のカルシウムは1%』です。

 

 

 

血液中のカルシウムは1%しかないのです!

 

 

 

たった1%のカルシウム濃度を保っている血液中に、吸収率の高い液体のカルシウムを摂取するとどうなるか。

 

 

 

カルシウム濃度を一定に保とうとカルシウムを排出します。

 

 

 

かなりの排出量になるので血液中のカルシウム濃度を更に低下させる恐れがあります。

 

 

 

そうなると血液中のカルシウム濃度を上昇させようと、副甲状腺にフィードバック、パラソルモン(上皮小体ホルモン)を分泌させ、破骨細胞の活性を促進させ、血液中のカルシウム濃度を上昇させます。破骨細胞が活性化すれば骨のカルシウムが溶け出すので、骨がもろくなります。

 

 

 

つまり、骨を丈夫にするつもりが、骨粗鬆症を進行させているのです!

 

 

 

また、カルシウムを排出するために腎臓は頑張ります。腎臓・尿管とカルシウムが濾されるわけです。そして前回お話したように、カルシウムはリン酸やシュウ酸と結びやすいので、結石が出来やすい環境になります。

 

 

 

骨を丈夫にするために飲んだ物が、骨をもろくした上、結石を作ってしまう可能性があるわけです!

 

 

 

現代食生活にはリンの過剰摂取が問題視され、カルシウムがなんなのか見抜けている方は殆どいません。そんな中で、殆どの医療・病院では未だにカルシウム摂れカルシウム摂れと言われています。

 

 

 

日本の医療者だけが正しいとは決して限らないのです。わたしは根本的治療に目を向け、隠された裏側を見抜いていかないと、現代社会に病気が無くなることはありません。

 

 

 

カルシウム団体だけでは骨は強くなりませんし、

他にも液体のカルシウムがいけない理由は沢山ありますが、内容は以上です🙇

※食品名は記載しません。

 

 

 

カルシウムは少なくても多くても注意が必要ですので、カルシウムを摂取するなら、

・しいたけ ・魚 ・大豆 などがオススメですよ!

(加工食品はリンが多く、ほうれん草などの野菜はシュウ酸が多いので注意が必要です。)

 

 

食の本質を知る人は少ないです。

 

深く追求している人は極めてわずかです。自らの身体を守るには対症療法では不十分です。対症療法に頼りきっていては、そのうち身体はボロボロになってしまいます。

 

根本的治療をするには自分次第であるということを含め、医学と栄養学が相互に関係していることを多くの方に知って頂ければ幸いです。

 

多くの方に『気付き』がありますように。

 

色気ソムリエ 代表 兼 色気のある日本を作ろう会

法貴 博光(Hiromitsu Hoki)

色気ソムリエ パーソナルトレーナー

 

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