上記表題について考える機会を頂いたので記載します。
ハイポ(呼吸制限)トレーニングとは、短時間の呼吸制限で体内の酸素↓二酸化炭素↑状態をあえてつくることで、二酸化炭素が過剰な状態でも呼吸を我慢して耐えれるようにするトレーニングだと一般的に認知されています。
ハイポ(呼吸制限)トレーニングのように、低酸素をつくりだし、二酸化炭素の過剰な状態をあえてつくることが、有用的で効果的な低酸素トレーニングになるのかは現段階では不明です(明確な結論なし)。
酸素摂取量を上げるトレーニング(ATレベル以上)も大切ですが、期待以上の効果を発揮したいのであれば、過剰な二酸化炭素を排出する能力を向上させることが大切(コンディショニング・ケア的な部分)だと私は考えます。
二酸化炭素排出量÷酸素摂取量=呼吸商(呼吸交換比)(呼吸商とは、呼吸の際に排出される二酸化炭素排出量、摂取した酸素量の比率)。呼吸交換比率も指標になります。
その二酸化炭素を排出する要素で考えた場合、
①肺換拡散容量(肺での吸い込んだ酸素を血液中に取り込む能力・比率)
②組織換散容量(血液中から体内の組織(筋肉・細胞)が酸素を取り込む能力・比率)
上記のように、肺・赤血球での二酸化炭素を交換し、各組織に酸素を取り込む能力を向上させるには、酸素摂取量向上トレーニング+血液・栄養(Hb、Ht、Feなど)状態です(生化学・CBCの詳細は割合させていただきます)。特にヘモグロビン値は酸素運搬能力に関与します(ヘモグロビン値が低い状態では呼吸制限トレーニングそのものの意味がないと考えます)
結論、いくら低酸素やハイポ(呼吸制限)トレーニングをしても、各組織に酸素(Hb)や栄養を運んだり取り込んだりできなければ、二酸化炭素排出に欠け、トレーニングの有効性は低下するものと思われます。
つまり、二酸化炭素排出能力に努め、練習でハードな無酸素運動やハイポ(呼吸制限)トレーニングをすることで効果が期待できるのではないでしょうか。
色気ソムリエ 代表 兼 色気のある日本を作ろう会 主宰
法貴 博光(Hiromitsu Hoki)