身体の重心【パフォーマンスを上げるには】

スポーツするときに重心は大切ですよね。

 

では重心がしっかり定まっていなかったら❓

 

当然ブレます。

 

その重心は『姿勢』『日常・生活スタイル』『筋肉』などによって作られます。

 

人は後ろ重心だと前に体重を乗せてバランスをとります。

 

その状態だと前側の筋肉(大腿四頭筋など)を普段から使っていることになります。

 

そのように考えると、走るときに後ろ側の筋肉(お尻・ハムストリングス)をメインで使いたいならば、前重心もしくはニュートラルが良いですよ。

 

前重心はどの競技にも関わらずパワーポジションを保てます。

 

バランス感覚が悪い、もっと速く走りたい、敏捷性を良くしたい方は重心位置を見直すと良いかもしれませんよ❗

 

そのためには『普段からの姿勢』や『筋肉の使い方』を見直すことが大切です😊

 

 

後ろ重心の場合、大腿四頭筋が主に働きやすい状態といえます。

 

 

大腿四頭筋は大腿直筋・中間広筋・外側広筋・内側広筋の総称です。

 

 

骨盤に付着するものは、大腿直筋のみで、残りは大腿骨から脛骨粗面に付着します。

 

 

大腿直筋は腸骨の下前腸骨棘(骨盤の出っ張り下側)から膝蓋靱帯を介し膝蓋骨の底から脛骨粗面に付着します。ポイントは、大腿直筋のみ骨盤に付着する点です。

 

 

骨盤の安定性にも深く関わってきます。

 

 

後ろ重心だと、陸上競技やマラソンなど特異的スポーツだった場合、大腿四頭筋を主動筋として動員してしまうことがあげられます。

 

 

本来なら大腿二頭筋や大殿筋を動員させて走るところを、動員できない変わりに大腿四頭筋をメインで使ってしまうことになります。

 

 

そうなると、大腿部前面ばかりが発達、走るために重要な大腿部後面を主動筋にできないことに繋がります。走る時に大切なのは殿筋群・大腿二頭筋です。

 

 

ですから、このような状態でいくら走り込んでも、速くなることには繋がり難いと考えます。自転車競技も同じと考えてください。

 

 

しかし、走る最中に立ち止まる・切り返し動作・アジリティ(敏捷性)が必要なスポーツ(サッカーやラグビーなど)であれば大腿部前面の力強さは大切になります。エネルギーを溜め込む役割が大腿四頭筋にはあるからです。

 

 

どのスポーツに限らず重心位置をニュートラルに整えることは必要になります。

 

 

では何故、主動筋が大腿四頭筋だと速く走れないのでしょうか?

 

 

大腿前面と後面で役割が異なります。

 

 

大腿二頭筋の長頭は坐骨結節から腓骨頭・下腿筋膜、短頭は大腿骨粗線外側唇下1/2から腓骨頭に付着します。

 

 

大腿前面は股関節の屈曲、膝関節の伸展に作用。

 

 

大腿後面は股関節の伸展、膝関節の屈曲に作用。

 

 

ご覧の通り、大腿前面は後ろに蹴り出すのではなく、股関節を曲げる作用に働きます。

 

 

反対に、大腿後面は股関節を後ろに蹴り出し、股関節を伸ばす作用に働きます。

 

 

大腿四頭筋ばかり鍛えても、脚を後ろに蹴り出す伸展筋力が弱くては推進力に繋がらないことになります。

 

 

前回もお話しした通り、大腿四頭筋は瞬発的かつ爆発的にパワーを生み出したり溜め込むことはできますが、全身持久力や推進力が求められる長距離スポーツには最重要といえません。

 

 

しかし、股関節伸展位から屈曲位まで働かせるには大腿四頭筋が重要…

 

 

といいたいところですが、主動筋は大腿四頭筋ではなく、実は腸腰筋になります。

 

 

股関節を屈曲するのに最も重要なのは腸腰筋になります。ここが速くなるためのポイントになります(機会があれば説明します)。

 

 

話が反れてしまいましたが、地面から蹴り出し推進力を生み出すには大腿二頭筋が重要ということです。

 

 

つまり、推進力を前方に生み出すためにも、大腿後面を上手く使うためにも、重心をニュートラルに整えることです。

 

 

スピードが速くなりたい方、お分かりになったでしょうか❓

 

 

ここまで沢山のヒントを出してきました。

 

多くの方に『なるほど!』と気付き、健康からパフォーマンス向上に繋がれば幸いです。

 

色気ソムリエ 代表 兼 色気のある日本を作ろう会 会長

法貴 博光(Hiromitsu Hoki)

色気ソムリエ パーソナルトレーナー

 

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