アレルギーの根本 説明

本日から色々な内容のブログを更新していきます。

 

以下は専門的ですが、身体のことを医学的に説明していきます。

 

全血液の60%は血漿成分、内90%は水分、7%はタンパク質(アルブミン等)3%、その他残り40%は血球成分、内99%は赤血球、1%は白血球・血小板である。

 

今回は白血球である免疫細胞に着目する。血液構成を見てみると、白血球には顆粒球(好酸球・好中球・好塩基球)と単球(マクロファージ)とリンパ球(Tリンパ球・Bリンパ球・NK細胞)などがある。

 

Tリンパ球はサプレッサーTリンパ球・キラーTリンパ球・メモリーTリンパ球・ヘルパーTリンパ球に分類される。

 

細菌やウィルスではなくアレルギー物質である抗原(異物)が侵入した場合、感知した自然免疫の顆粒球や単球が異物を排除できなかった場合、単球よりヘルパーTリンパ球に提示、司令官であるヘルパーTリンパ球はTh1により指令、キラーTリンパ球は抗原(異物)を攻撃する。

 

更に、Th2によりBリンパ球は抗体を作り肥満細胞と、抗原(異物)を待ち受ける。

 

抗原(異物)が結合することで、肥満細胞(鼻の粘膜などに多く分布)からはセロトニンやヒスタミンなどの化学物質を放出する。

 

プロスタグランジン(PGE2)が血管を一時的に収縮させ、血管を拡張(血流の増加)させる。

この時に発生した炎症メデュエーターなどがアレルギー反応や痒みの原因になることが分かる。

つまり直接的な原因はB細胞にあるわけだ。(好塩基球もヒスタミンなど放出)

 

Bリンパ球・Tリンパ球が活性化し過ぎるのは問題であり、自己免疫疾患とは自らの身体を免疫細胞が過剰に攻撃するのである。(関節リウマチの原因であるとも言われるが、それ以上の原因を知る人は数少ない。また次の機会に)

 

反対に、Bリンパ球が活性化し過ぎると、それだけ抗体を生成しなくてはなく肥満細胞からアレルギー反応を引き起こし易くなる。

 

つまりは免疫細胞はバランスが大切である。

 

白血球の生成される場所は骨髄であり、腸骨など骨の中で生成。多能性幹細胞→リンパ系幹細胞からT・Bリンパ球にそれぞれ分類される。

 

Tリンパ球は胸腺で訓練され、鍛えられてそれぞれのリンパ球へと成熟する。Bリンパ球は脾臓で成熟される。脾臓に繋がる門脈から肝臓に障害があると(肝硬変など門脈圧亢進によるパンチ症候群もある)脾臓にある本来の機能を損なう場合がある。骨髄・肝臓・脾臓の障害は免疫細胞の生成は低下されるものと考えられる。

 

そして何より、成熟された免疫細胞は6~7割が腸に集中する。

 

つまりは腸が機能していることが大前提であり、腸内環境を整えることが免疫細胞を整えると推測できる。免疫細胞と善玉菌は相互関係にあり、善玉菌はいわば免疫細胞のトレーニング者である。

 

オリゴ糖は善玉菌の材料であり、不溶性食物繊維は腸内環境の掃除、水溶性食物繊維は添加物などの身体に不要な有害物質を排除してくれる。

 

それにより抗原(異物)を身体の外側ではなく、内側から排除できる。

 

免疫細胞の道はリンパ管であり、免疫細胞は腸だけでなくリンパ節にも集中している。成熟された免疫細胞が腸に届かなくては本来の機能は果たせなくなる。

 

つまりは腸内とリンパ管を相互に見ていく必要がある。

 

血液・リンパ液に入る血漿成分の90%は水分、7%はタンパク質、血球成分もタンパク質を原料。これらが何を意味するか考える必要があるということです。

 

 

少し簡単ですが説明させていただきました。

いずれ書籍を出す予定ですので、記録を残すためにも難しく記載しまいます。

本来は誰にも分かるようにご説明しております。

スポーツトレーナー 法貴博光2

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